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2022.07.12

台湾で発行できる就労ビザの種類・取得方法を解説!台湾進出で便利な「就業ゴールドカード」も

九份(ジォウフェン)や淡水(ダンシュイ)、台北(タイペイ)101などで有名な台湾は、日本からわずか4時間程度で行ける身近な場所です。

そのため、「台湾で働きたい」とお考えの人も多いのではないでしょうか。

台湾で働くためには、指定機関から労働許可を受けた上で就労ビザを取得しなければなりません。

台湾で働くために、就労ビザの種類や取得方法を知っておきましょう。

今回は台湾で発行できる就労ビザの種類取得方法就業ゴールドカードについて解説します。

特に就業ゴールドカードは便利なシステムですので、ぜひ台湾進出の参考にしてください。

目次

台湾で発行できる就労ビザの種類・取得条件

台湾で発行できる就労ビザの種類は、主に以下の2種類です。

停留ビザ

居留ビザ

その他、ワーキングホリデービザもありますが、ワーキングホリデーの目的はあくまで休暇であり、本格的な就労には向いていません。

そのため、今回は停留ビザ居留ビザの2種類について解説します。

停留ビザ

120日未満の短期滞在を前提としたビザであり、審査により14~90日の滞在期間が認められます。

90日以上の滞在期間を得るには、一定の条件を満たさなければなりません。

ビジネス目的の停留ビザの取得条件は、以下のいずれかのものを保有していることです。

労働許可書

台湾の受け入れ先企業の会社登記表と招待状のコピー

また、これらにも一度出国すると無効になるシングルビザと、何度でも出入国可能なマルチビザの2種類があります。

※ただし、現在は新型コロナウイルスの影響により、シングルビザのみが発行されています。

居留ビザ

180日以上の長期滞在を前提としたビザであり、入国後は15日以内(※新型コロナウイルス特別措置として現在は30日以内)に外僑居留証への切り替えを行わなければなりません。

ビジネス目的の居留ビザは、以下のいずれかに該当する労働許可書が必要です。

雇用(台湾への赴任)

投資

大学教授

中央研究院学者

台湾の就労ビザを発行する流れ

台湾の就労ビザを発行する流れは、以下のとおりです。

必要書類を準備する

労働許可を申請・取得する

就労ビザを申請・取得する

外僑居留証を取得する

それぞれの手順について詳しく解説していきます。

①必要書類を準備する

台湾の就労ビザを発行するには、以下の書類が必要です。

【台湾の就労ビザ申請に必要な書類】

書類名その他注意事項
パスポートとその写し・6ヶ月以上の有効期限が必要※停留ビザの場合は6ヶ月未満でも発行可能ですが、滞在期間に影響が出る可能性があります
ビザ申請書・プリントアウトして、パスポートの署名欄と同じものをサイン
カラー写真2枚・3.5cm×4.5cmかつ申請前6ヶ月以内に撮影したもの・1枚は申請書に貼り付け、1枚はそのまま提出

日本国籍以外の人は、在留カードとそのコピーが必要です。

必要書類は人によって異なる場合があるので、詳しくは台北駐日経済文化代表処の公式サイトなどをご確認ください。

②労働許可を申請・取得する

台湾で働くためには、指定機関からの労働許可を得なければなりません。

取得せずに就労すると、3~15万台湾元の罰金が科されたり、退去を命じられたりします。

労働許可の申請は台湾の雇用主が行いますが、一部労働者本人が準備する書類もあります。

台湾の雇用主に確認した上で、あらかじめ日本から郵送しておきましょう。

労働許可の審査にかかる期間は10日前後であり、取得した労働許可書は次の就労ビザの申請にも必要です。

③就労ビザを申請・取得する

必要書類と労働許可書を提出し、最寄りの窓口で就労ビザの申請を行います。

代理人による申請は可能ですが、郵送での申請は認められていません。

日本における就労ビザの申請窓口は、札幌東京横浜大阪福岡那覇の6カ所です。

就労ビザの発行までにかかる期間は最短約1週間ですが、出発の1ヶ月以前を目途に、余裕を持って申請するのがおすすめです。

取得した就労ビザは、停留ビザ・居留ビザともに発行から3ヶ月間使用できます。

④外僑居留証を取得する

居留ビザを取得して台湾へ渡った場合は、入国後15日以内(※新型コロナウイルス特別措置として現在は30日以内)の外僑居留証への切り替えが必要です。

外僑居留証に切り替えた後の出入国は再入国扱いとなりますので、ビザの再取得は必要ありません。

外僑居留証の取得に必要な書類は、以下のとおりです。

【外僑居留証の取得に必要な書類】

申請書

パスポート

居留ビザ

労働許可書と在籍証明書

写真1枚

賃貸借契約書など住所を証明する書類

申請は最寄りの内政部移民署拠点で行い、取得までには10日営業日前後の期間がかかります。

台湾への進出なら「就業ゴールドカード」の取得がおすすめ

台湾へ進出するなら、「就業ゴールドカード」の取得がおすすめです。

就業ゴールドカードとは、労働許可・居留ビザ・居留証・再入国許可が一つにまとまったカードです。

就業ゴールドカードのメリット

就業ゴールドカードには、通常の就労ビザにはないメリットが多くあります。

それらについて解説します。

特定の雇用主を必要としない

就業ゴールドカード所持者は、台湾において特定の雇用主を必要としません

そのため、起業やコンサルタント、顧問、リモートワーク、複数会社での雇用、文化芸術活動など、従来の就労ビザより柔軟な働き方ができます。

所得税の減免措置がある

就業ゴールドカード所持者は、年間所得300万台湾元を超える部分の所得税が、最初の5年間は半額になります。

台湾の国民健康保険に加入できる

台湾の国民健康保険に加入するには、通常6ヶ月間待たなければなりません。

しかし、就業ゴールドカード所持者とその家族は、すぐに台湾の国民健康保険に加入できます。

家族に最長1年滞在可能なビザを発行できる

就業ゴールドカード所持者の父母や祖父母は、停留ビザの滞在期間が最長1年まで延長されます。

配偶者と子どもは台湾に居住できる

就業ゴールドカード所持者の配偶者と未成年の子どもは、家族としてともに台湾に居住できます。

就業ゴールドカードの取得条件

台湾の就業ゴールドカードを取得するには、以下のいずれかの分野で取得条件を満たす必要があります。

【就業ゴールドカード取得可能分野】

・経済

・金融

・文化芸術

・建築設計

・国防

・スポーツ

・法律

・科学技術

・教育

取得条件は分野によって異なりますが、「月額16万台湾元以上の収入を得ている」「指定分野で8年以上の就労経験がある」などの条件があります。

詳しい取得条件については、就業ゴールドカードの公式サイト(https://goldcard.nat.gov.tw/en/)でご確認ください。

就業ゴールドカードの申請方法・審査期間

就業ゴールドカードの申請は、公式サイトから以下の手順で行えます。

1、資格条件の確認

就業ゴールドカードの公式サイトで質問に答えていき、資格条件を満たしているかどうかが確認できます。

2、必要情報の入力・アップロード

申請フォームに必要情報を入力し、指示に従ってパスポートや写真の画像をアップロードしてください。

3、確認メールの受け取り

申請が完了すると、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。

記載されている12桁の数字は問い合わせに必要なので、忘れずに控えておきましょう。

4、申請料の支払い

就業ゴールドカードの申請には、1年有効カードで3,700台湾元、2年有効カードで4,700台湾元、3年有効カードで5,700台湾元の支払いが必要です。

クレジットカードを使って、オンライン決済タブから支払いを済ませてください。

5パスポートの確認

審査に通過すると、メールでパスポートの確認を受けるよう連絡が入ります。

指示に従ってパスポートなどを持参し、最寄りの在外公館で確認を受けましょう。

6、カードの受け取り

申請サイトから印刷した「居留証」を持って台湾に入国し、30日以内に移民局で就業ゴールドカードを受け取ります。

なお、審査完了までにかかる期間は、最長60日前後と言われています。そのため、就業ゴールドカードの申請は余裕を持って行いましょう。

まとめ

台湾で発行できる就労ビザには、停留ビザ居留ビザの2種類があります。

短期滞在なら停留ビザ長期滞在なら居留ビザの取得を目指しましょう。どちらの就労ビザも指定機関からの労働許可を得た上で、最寄りの窓口から申請できます。

また、資格条件を満たしているならば、通常の就労ビザよりもメリットの多い「就業ゴールドカード」の取得がおすすめです。

就業ゴールドカードは、労働許可・居留ビザ・居留証・再入国許可が一つになったカードであり、就業条件の緩和や所得税の優遇、家族の滞在など、さまざまな優遇が受けられます。

就業ゴールドカードを取得する場合は、公式サイトから申請を行い、審査通過後に在外公館でパスポートの確認を受けましょう。

エスビージャパンはグローバルな視点から地域の活性化を後押しする会社であり、これまで多くの地域・企業のプロモーションを手掛けてきました。

現在は台湾での観光プロモーションや企業の海外展開、越境EC、マーケティングなども行っており、代表は観光分野で初めての就業ゴールドカードも取得しております。

台湾進出をお考えの人は、ぜひお気軽にお声がけください。

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